<船場吉兆>湯木社長が取引前に福岡の業者を訪問
「船場吉兆」(大阪市)が佐賀、鹿児島両県産牛肉を「但馬牛」などと偽って販売した不正競争防止法違反事件で、船場吉兆の湯木正徳社長が、両県産牛肉の仕入れ先だった福岡県の食肉販売業者を01年に訪れ、その後、取引契約に至ったことが分かった。取引開始以降、湯木社長が業者に対し頻繁に電話で接触していたことが既に分かっており、大阪府警生活環境課は、湯木社長が九州産の牛肉と認識していた可能性があるとみて、詳しく事情を聴く方針。
関係者によると、船場吉兆の湯木社長らが、知人を介して福岡県久留米市の食肉販売業者に「上質の肉が欲しい」などと相談したのが取引のきっかけだったという。この業者は、但馬牛や三田牛は取り扱っておらず、卸せるのは佐賀、鹿児島両県産など九州産の牛肉だけだった。
実際の取引は02年ごろから始まったが、取引開始前の01年ごろに、湯木社長自身がこの業者を訪れていた。その後、取引契約を交わしたという。契約以降、業者には湯木社長本人らから電話で注文があり、鹿児島県産の「黒牛」や佐賀県産の「伊万里牛」を1キロ約1万〜2万円程度で毎月20〜80キロ出荷していた。産地や品種を明記した納品書は後日、送付していた。
この業者の幹部は取引開始から湯木社長がかかわっていたことについて「九州産の牛肉は求められたもので、湯木社長は(九州産だと)認識していたはず」と話している。
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